So-net無料ブログ作成
検索選択

常念岳(2007.6.2) [登山の記録]

 平成19年6月2日、一人で常念岳へ行ってきました。
山頂から眺める槍穂高の残雪と岩肌のバランスが絶妙で梅雨入り前のこの時期ならではの景色と思います。一の沢林道が通行止めのため時間がかかりましたが無事に登れてよかったです。

<行程>

2007/6/2

いこいの広場(臨時駐車場)   4:11
登山者駐車場(本来の駐車場)   5:17
登山補導所(一ノ沢登山口)   5:33
笠原  7:26
最後の水場   8:07
常念乗越   8:51-9:00
常念岳   9:50-10:20
常念乗越  10:55-11:20
最後の水場  11:41
笠原  12:00
登山補導所  13:01-10
登山者駐車場  13:22
いこいの広場  14:15



<今回の主な持参装備>

ストック、ピッケル、アイゼン、ハイドレーションシステム(初めて使用)
※太字は使用したもの




<内容>


豊科インターを三時半頃降りました。
 間違えて三俣登山口方面へ入ってしまったら、付近の公園に「招待者用駐車場」「一般用駐車場」といった看板が設置されていたり回転灯を回したパトカーが停まっていたりして何かイベントが開かれるような感じでした。
 引き返して一の沢林道へ向かいます。昨年の集中豪雨のため登山口手前5キロで通行止めになっています。いこいの広場というところが臨時の駐車場になっています。
駐車場はガラガラでした。



 4時過ぎくらいに林道歩きのスタートです。今回、林道から登山口まではスニーカーで歩き登山靴は背負ってゆくことにしたので荷物が重いです。歩き始めて10分くらいしたときにザックに食料を入れ忘れたことに気づいて取りに戻りました。精神的に応えます。。。
 さて再び林道を進むと工事を終えたばかりの路面がありました。崩落現場だったのを復旧した場所でしょうか。


  更に進むと工事中の崩落現場に差し掛かりました。道路は人が一人通れるほどの幅を残してほとんどが崩落していました。
 六月末にはタクシーで途中まで 入れるようになるそうですが、それまでに工事が終わるのでしょうか。現場横を通過してさらに進みます。


  今度はもっと大きな崩落箇所があります。道路全体が崩落していて手前から階段で山の中に迂回するようになっています。画像は迂回路から見下ろして撮ったものです。根こそぎ道路がなくなってしまっています。8月末に林道が復旧するはずですが、ここの工事は大変でしょうね。
 この辺りで追いついてきた男性がいました。この方も間違えて一度三俣登山口の方へ車で入ってしまったそうで、停まっていたパトカーに免許証の提示を求められたとのこと。親切に正しい道を教えてくれたそうですが、今日この辺りで開催されるイベントに皇太子同妃両殿下がいらっしゃるそうで警備をしているとのことでした。
 この方とは山頂までほぼ一緒の行程となりました。


 更に進むと上の斜面からずり落ちてきた木がそのまま道路の上に立っています。まるで道路から生えているかのようだ。
5:17 そんなこんなで本来マイカーで入ることの出来る一の沢駐車場につきました。1時間強かかりました。
 ここから登山口まで更に林道を歩きます。

※林道通行止めの地点の看板に「入山口まで2時間」と書いてあったり、常念小屋のサイトに「入山口までの約5キロ、時間にして約1時間30分」と記載されていますが、これらには通行止めが無かったとしても歩かなくてはならない一の沢駐車場から登山口までの1.5キロ、約30分の林道部分を含んでいるのだと思います。





5:33 本来の登山口でトイレと登山者補導所がありました。道路が通行止めでもトイレが使えるかどうかは素通りしたので確認してません。この先は登山道となりますがこのままスニーカーで進みます。




 一の沢コースは沢沿いの道でしばらくは左岸を進みます。朝のうちは青空が広がっていて新緑の向こうに青い山肌、白い残雪の稜線が覗いて美しいです。山の神や王滝ベンチをはじめとして休むのによいポイントが多いので、いつの日か妻とゆっくり小屋泊まりできてみたいなぁと思います。途中で流れ込む枝沢にはロープが張ってあって親切だなぁと思いました。





 歩き始めて1時間20分ほどで雪渓に至りました。手持ちの高度計で標高1870m辺りです。ここでスニーカーから登山口に履き替えていたら林道で会った男性が追いついてきました。GPSを持っていたので羨ましかったです。二人でアイゼンつけた方がいいのですかね〜なんて会話してましたが、雪はしまっているもののカチカチでは無いのでアイゼンつけずに登り出すことにしました。





 雪渓歩きは気持ちいいです。150mほど歩くと左岸の河原の岩に黄色いペンキ印が見えましたが雪の上の方が歩きやすいのでそのまま進んで行きました。
 少し行くと雪渓が切れて沢が出ていて先に進めません。GPSの男性はすぐに引き返して行きました。諦めの悪い私も戻る事にしました。
 常念小屋のサイトには笠原というところに橋を架けていてそこからは冬道ではなく夏道と書いてあったのを思い出しました。歩いた時間から考えてまだまだ先だろうと思い込んでいましたがこの辺りが笠原だったようで、左岸のペンキ印の奥にその橋がありました。
 ここから夏道となります。





 笠原から左岸の山腹に取り付き樹林帯の急登となります。この辺りが胸突き八丁かなと思いましたが、すぐに道は平坦になったので違うようです。道は再び雪渓へと下ってゆきました。




 雪渓となりました。今度こそ長めの雪渓歩きが楽しめそうです。画像奥に見える下山者達は尻セードしたりしながら楽しそうに下ってきます。どうやらアイゼンは着けてなさそうなので私もアイゼンを着けずに登り出しました。
 固すぎず柔らかすぎず涼しく快適な雪渓歩きでした。すれ違った下山者たちに話を聞くと途中で左岸に夏道が出ているが再び雪渓に戻るのでそのまま雪渓を進むべしと教えてくださいました。実際に雪渓どおしに赤旗が立っていました。
 左岸に夏道が見えましたがなかなか険しくこのあたりが胸突き八丁というあたりの模様。今の時季は雪渓どおしの方がらくちんですね。
 




 右岸に夏道と水場が出ていました。最後の水場です。ここから右岸に上がって山腹の登山道を登って行きます。はじめのうちは雪はありませんがだんだんと残雪が現れ出します。途中の急斜面のトラバースで道が崩れかけたところがありましたが夏山前には整備されるのでしょう。




 稜線にあがる直前でGPSの男性とまた一緒になりました。私よりは年配の方でしたが疲れた顔もせず飄々としていてすごい体力だなと思いました。
 この辺りはなかなかの急登で全面的に雪に覆われるようになりました。雪が柔らかいので踏み抜いてしまわないように気をつけながら登ります。もう少しで常念乗越に着くと判っていながらもキツい登りでした。





8:51 常念乗越到着。なんというか槍から大キレットへの稜線、書き割りの絵のような美しさ。本末転倒な例え方だけども。春山から夏山に移り行くこの時季に見たかった景色です。



 安曇野から望む常念岳はきれいな三角で空に突き上げています。常念乗越からはつづら折れの急登となる訳です。ガラガラの岩を踏みしめながら登ります。きれいに広がっていた青空にはガスがかかりだして山頂に行く頃はどうなることやら。
 ちなみに画像に写っているピークは山頂ではありません。この先にも稜線は続いていてピークは見えません。




 先ほどの画像のピークから撮った山頂がこちら。ガスが、ガスがガスがかかっているーッ!!!





 9:55 山頂到着!! GPSの男性にジャンプ写真を撮っていただきました。
 山頂についた時はガスガスでほとんど眺望がありませんでしたが、ありがたいことにガスが晴れてきて青空となりました。ほんとにいいタイミングでした。




 うまくパノラマ写真が作れません。こんな写真じゃ実際の眺めの素晴らしさは伝わらないでしょう。自分で登った山からの眺望は苦労した分だけ美化されるのかもしれないけどホントにいい景色だったのですよ。




 さて下山です。常念小屋での生ビールを楽しみにしていましたがシーズン前で生はまだやっていないそうです。残念。でもビール飲みたい気分は押さえきれず缶ビールを買って飲みました。500円也。
 常念乗越からの下山途中ですれ違った人の中に私と同じく日帰りの人がいました。なんと足元はローカットのトレッキングシューズでアイゼンも持ってないとのこと。疲れた顔も見せずにケロッとしていて体力的には問題ないのだろうけど無事に登頂して下山できたのかな。そんな要らぬ心配をする私も私であろうことかロングスパッツを持ってくるのを忘れていたのだけど。
 雪渓を過ぎ、笠原を過ぎ沢沿いの道を歩いていると猿の群れにでくわしました。何かの本で読んだのかな。猿の群れにはシンガリをつとめる役割があるらしくて無事が確認できるまで外敵が去るまで一匹のこって警戒をするそうです。画像の猿はそんな健気な仕事を果たすお猿さんでカメラを向けても逃げずにこちらをずっと見ていました。ナイスカメラ目線。





 登りにはありがたい緩やかな登りでも下りはダラダラとした印象なのです。それでも一の沢沿いに下ってゆくのでところどころ奇麗な河原があります。新緑の沢沿いならではの清涼感。せせらぎ好きな人にはたまらないでしょうね。いいアクセントになると思います。
 順調に下って1時頃登山口へ到着。本来の駐車場には1時半前には着きました。
 この後は長〜い林道歩きです。
♪平坦な林道に興味は無い、退屈な時間はいーらない〜、へーいよぉ〜♪って昔林道歩きの歌がありました。
 途中で工事の車が登ってきたけど乗っけてくんないかな〜と心底思うのでした。





14:15 無事下山。
 駐車場にはパトカーや機動隊バスが何台もいてビックリ両殿下を警護する車の待機場所になっていた模様。一般車のようなミニバンにも厳つい私服刑事みたいのがいっぱい乗っていたりして物々しい雰囲気。言葉を交わすとニコヤカなのですけどこれだけたくさんのパトカーを見ると見に覚えがなくてもビビってしまいます。(上の画像だとあまり警察車両は映ってないけどカメラを向けて咎められたくないからあまりパトカーのいない方向を狙っ撮ったのですよ。)
 どうやらすぐ近くのホテルに両殿下が滞在されていたらしく帰りの道には見送りの人々が並んでいたり、辻々には警官が立っていました。
 私も見物したいのでどこかに車を停めようかと思ったけど車内に不審物がいっぱいで職質されるのも面倒なのでまっすぐ通過しました。

(参考)車内の不審物リスト
・刃のついた斧状の金属製凶器(ピッケル)
・不審な液体の入ったビニール容器(ハイドレーション)
・覆面(コバエ対策の防虫ネット)




おまけ


 下山途中であった地元の老夫婦におススメの温泉を教えてもらいました。
・中房温泉の湯を引いていて良い泉質
・300円と安い
・山登りの人にはシブイところがいいだろう
 という理由で、穂高老人保健センターというところを紹介してくださいました。
 で、行ってみると田舎の公民館みたいなところで「どなたでも入れます」と貼り紙がしてあったものの老人しかいなかった。備え付けの石けんとかシャンプーはないけど、落ち着いて入れる渋い感じのところだった。
 ふと、窓の外を見るとサルの姿が・・・アルプス山麓とはいえ集落地内なのに。それも一匹二匹ではなく小猿も含んで5、6匹の猿たちが走り回っていました。受付の人に聞いてみたらそんなのは当たり前のことで珍しくもなんともないんだって。


nice!(0)  コメント(2) 
共通テーマ:旅行

nice! 0

コメント 2

ATOM

こんにちわ。
文中の『GPSの男性』です。

当日、常念岳山頂からの景色が(文中にあるとおり)素晴らしかったです。
動物は、小屋前で休んでから山頂へ少し遅れて向かった時に、雷鳥のオスを見ました。また、下山時に林道で熊を目撃しましたが、サルは見ませんでした。 山はわずかの時間の違いでも変わりますね。

今後も素晴らしい山行記録を期待しています。
by ATOM (2007-06-11 21:26) 

(^-^)

どうもです。その節はお世話になりました。
 ATOMさんに山頂で撮っていただいた写真が素晴しい出来で感謝しております。
 私は山で動物に出くわすと非常にラッキーだなと思うタチなのですが、常念の最後の登りでは雷鳥のような周囲のものに気付くような余裕はありませんでした。
 それにしても熊さんだけにはお会いしたくないものです・・・。
 またどこか山でお会いしたらよろしくお願いします。
by (^-^) (2007-06-12 01:27) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。